ソフトテニスと下心が夢を作る話
メンバーみんながブログ始めたの嬉しくて俺も書きたくなってしまったし最近溜めてたやつ乗っけちゃおう。
やぁやぁ。梅雨ですね。湿気が凄くて髪が暴れ狂っております。元気ですかね皆さん。
皆さん趣味とかありますかね。熱量の大小はあれどなんかしらあるんじゃないかなー。読書とか、映画とか、フットサルとか、ネットサーフィンとか、お酒とかね。やっぱ自分の好きな事に没頭出来る時間は生きる上で最高になり得るよね。
俺はギター弾くのが趣味なんですね。ありがたい事に仕事になりそうな感じもあるんですが。
たとえどんなにバンドで忙しくなって仕事として成り立つようになったとしても、ギター自体は一生趣味のまんまだと思えるぐらい趣味なんだ。多分ね。わからんけど。
まぁというのも先日、スタジオ終わり帰りの小田急線車内で、総重量30キロの機材を抱え、なんでこんなに沢山ギターを弾けてるんだろうか俺の人生と、急に思ってですね。そもそもギター始めた時の事ちゃんと思い出してみようかなと思って書いた。暇だったらお付き合いください。
遡る事約10年。俺がまだ中学生だった頃。
入学と共に新設されたソフトテニス部に友達に誘われて入った。3年間万年ドベで1番汚ねぇ草生えっぱなしのテニスコートで球をすっ飛ばして失くしまくってた。俺は部活も勉強もクソほどどうでも良くて、一刻も早く部活引退してゲーセンに入り浸りたいとか思ってた。そうこう言って全く上手くならずに3年弱を過ごし、無事に引退試合をボロ負けした。当たり前の様にまぁボロ負けした。悔しい訳でも無く別に何も無い。終わった終わったーぐらいしかなかった。
帰り道、部活の顧問がコンビニでジュースを買ってくれて少し談笑タイムがあった。みんな清々しい顔をしていて俺もそれとなくやり切った感みたいな顔して混じって話していた。
そしたら顧問が流し目と半笑いで思い出したかの様に急に話しかけてきた。
「石井は〜、ソフトテニス向いてなかったなぁ笑」
普通にびびった。
「うわぁ。こんな事こんな言い方で言う大人もいるのか。こわぁ。俺がいくら部活を適当にこなしてたからって、なんだかなぁ。見込みがない事ぐらいせいぜい1年もあればわかるだろ。3年て。判断下すの遅すぎるよ。早く言ってくれたらなる早で辞めたのに。あーあこれだから嫌いなんだよテニス。まぁいいか引退したしな。しょーもな。」
とか理不尽すぎる文句と諦めを脳内で生成し、ヘラヘラと半笑いでやり過ごした。それ言われた次の日ぐらいにはゲーセン行って顧問うぜぇとか言ってたかな。
よく考えなくてもね。向き不向きすら他人に委ねてんだし、そんな事言われるのは当然も当然。頑張ってないだけの結果が出ただけ。そりゃまぁそうだ。
まぁ言ってしまえば、それぐらいテニスに関してはクソ程どうでもよかった。テニス好きな人はごめんね。
ちょうどその辺り、テニスでは活躍出来なかったし引退して暇だったので、女の子にモテたいとテンプレかと思うぐらいペラい理由でエレキギターを始めた。親に頼み込んで買ってもらった初心者セットのガッタガタなストラトだったけど、まじでモテたくて、シャカシャカとアンプも通さずひたすらにマキシマムザホルモンを家ですげぇ勢いで弾いた。
多少弾けるようになってきた頃、誰かに見てもらいたくて、ぶっ生き返すを大音量で流しながら下心丸見えのドヤ顔で練習してたらクラスの女子にドン引かれ、小声で「うるさ…」と言われた。多少悲壮感が漂ったものの、俺が下手なのがダメなんだと、上手くなったら絶対にモテる!と言い張り弾きまくった。担任の先生にも白い目で見られてたりしたが、そうやってるうちにあのちょっとむずいギターソロが弾けるようになった。その頃にはいつのまにかバンド音楽自体がかなり好きになっていてモテるだなんだなんて割と関係なくなってた。
そこらで聞き始めたエルレやらバンプやらヴァンヘイレンやらイングヴェイやら、ワクワクしてCDを聞き漁ってた時の情景は今でも思い出すし、今聞いても生活の中だけでは得られないような高揚感とか色んな感情を引き出してくれるんだよなぁ。
音楽ってすげぇなと、バンドっていいなと、ギターってかっけぇなと、未だに思う。
ギターを始めて、そっから今でも弾いている。
多分テニスとは違って自分からやりたいと思った事だったし、クラスの女子に「うるさ…」と言われた時に上手くなりたいと思ったから続いたんかな。だってモテたかったし。下心がこんな事になるなんて思ってなかったな。
あー、何かを頑張るみたいな事は向き不向きがあるらしいけれど、テニスは明らかに向いてなかったし、ギターは割と向いてた。好きこそ物の上手なれとはよく言ったもんで本当にその通りだし、まぁ今もでも下手くそだなぁとか思う時もあるけど、こんなに長続きしてる物も他には無いし大事にしていきたいよね。
趣味が昂じて延長線上に夢がある事は嬉しい事ね。
んー、上の事例からわかるように、何事も熱を帯びた感情がなきゃ何にも続かないたちでさ。仮に会社行ってデスクワークとか就いても秒でほっぽり出すよ俺。そんな甘い考え捨てろと言われたら俺はそいつをグーで殴る。ぶち殴る。まじで。俺もお前も己の人生をゆくだけよ。
でも多分生きる為に必要なら頑張るよそんなもん
流石に昔より向き不向きぐらい分かり易くなったし、せっかく多様性に溢れはじめた世の中だから、赴くままに我儘に言える所は言っていく。異論は認めん。
まぁね、生活と夢を両立する事とかはね、かなり難易度高いけど、気張り過ぎず生を全うする事を旗として掲げてガシガシと力強く生きていくよ。俺。
なんか昔の話書くの結構好きだな。
読んでくれてありがとうです。また見にきてねー。
死んだギタリストっぽくなったお気に入りの写真。
2020/06/25 AM 01:38